ハレの日レストラン

寺家 ひらさわ/こどもの国・恩田の名店紹介

SALUS

2025/6/7

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、こどもの国・恩田の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2024年6月号の内容を再編集しています。

【寺家 ひらさわ】梅雨時の旬を味わう、寺家のひととき

自然豊かな寺家の小山。白い暖簾がかけられた門から石段を登ると、奥ゆかしい日本家屋が現れます。ここは、和食一筋の料理人、平田洋一さんと長澤勇さんが2017年に創業。青葉近郊の生産者による旬の野菜をすぐに取り入れられるのは、季節を表す和食にとって最も理想的な環境です

味の決め手となるだしについて平田さん曰く、「昆布だしを大事にしています。関東では鰹が強いところが多いのですが、昆布の風味を強く出します。北海道産昆布と3種ほどの昆布をブレンドし、やわらかく仕立てるようにしています」。この日、コースのメインは「治部煮(じぶに)」。「メインの豚肉『あつぎ豚』は、甘みがあって特有のクセがない。やわらかくておいしいんです。もともと『治部煮』は片栗粉をまぶしてだしで煮るものですが、うちでは角煮にしてから、片栗粉をまぶしたものを揚げます。そこに、だしの餡をかけました」と平田さん。脂質が気にならないように香ばしく揚げて表面をコーティングした「治部煮」は、脂っこさを感じさせない絶妙な一品。

こちらのコースでは、メインを含む全6品と季節の釜飯、デザートを提供。最後に平田さんは、「6月は、初夏の鮎や鰻、イサキ、尾長鯛など魚介が増えます。なすや、きゅうりなどの野菜もおいしくなりますね」。

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コース「祥」(¥10,285)より、外はカリッと中はフワッとした食感のメイン「治部煮」、「シャンパン」(ボトルのみ¥10,648)。内容は仕入れ状況により変動あり。
コースの「八寸」はこの日、たけのこのフライやイワシの山椒煮など(写真は2人分)。
落ち着いた雰囲気の店内。美しい庭の眺めも楽しめます。当日でもお電話を。

■寺家 ひらさわ
住所:横浜市青葉区寺家町602
電話:045-482-4923
営業時間:11:30~15:00/17:00~21:00
休:月・火(祝日の場合は営業、翌日休) ※ディナーコースは予約制。交通アクセスは、こどもの国駅より「市が尾駅行」のバスで「鴨志田団地」下車、徒歩5分

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

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