ハレの日レストラン

鮨 雅/西太子堂の名店紹介

SALUS

2025/6/7

特別なときや食を心から愉しみたいときに訪れたい名店を紹介する、「ハレの日レストラン」。今回は、西太子堂の一軒をご紹介します。

※この記事は「SALUS」2024年10月号の内容を再編集しています。

【鮨 雅】古民家で、旬の魚介と銘酒を味わうひと時を

駅から三軒茶屋へ向かう住宅街に、今年2月創業。静かに佇む古民家の扉の先にはカウンター席の洗練された空間が広がります。大将の伊藤一義さんは、お鮨も扱う地元大阪のいけす料理店をきっかけにこの道へ。

「東京で初めて熟成鮨を食べた時に圧倒的な違いを感じました。寝かせることで味わいが増す東京のお鮨が好きで、東京で習い直して江戸前鮨をお出ししています」と伊藤さんは語ります。

「おまかせコース」では、さまざまな魚介を食べてもらいたいという思いのもとお鮨を含めて約20品と品数が多く、最後まで飽きないよう小ぶりのお鮨を交互に提供。伊藤さん曰く、「うちでは、鮨店ではあまり使わない珍しい食材をお出ししています。たとえば、ニューカレドニア産の『天使の海老』。味が好きで昔から気に入っていますが、もちろん車海老や石川産の生の甘海老なども使います」。そのほか、7枚漬けにしたシンコや、80回も包丁を入れた滑らかなアオリイカなど繊細な職人技にも脱帽です。

さらに、常時20種揃える日本酒は大将自らが厳選。コースはお酒の進む料理が多く、「お料理同様、お酒の銘柄も季節によって変わります。最初に好みの飲み口をお伺いして、お好きなものを選んでいただけるようにしています」と伊藤さん。別途料金でペアリングも。

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「おまかせコース」(¥15,000)より握りの一例。左上から時計回りに、ハマフエフキ、中トロ、アオリイカ、赤貝、穴子、シンコ、天使の海老。「日本酒」(1合¥1,200~)。
A5ランクの黒毛和牛とウニ、イクラをのせたコースの名物「小丼」。内容は仕入れ状況により変わります。
こぢんまりとした店内は、落ち着いた雰囲気。

■鮨 雅(スシ ミヤビ)
住所:世田谷区太子堂4-14-1
電話:03-5432-9411
営業時間:17:00~20:00/20:00~23:00 ※2部制
休:不定休

SALUSとは?

「ラテン語で“あいさつ”のこと。人々が出会い、行き交う場(駅)を象徴しています。東急線沿線は、まだまだ意外な街の表情や人々の魅力にあふれています。

「SALUS」は、単なる沿線紹介にとどまらず、「やってみよう」「行ってみよう」と思える魅力やアイデアを、読者の方へお届けします。さまざまな切り口から暮らしの楽しみ方を提案し、新たな世界との出会いや発見のきっかけになることを目指します。

掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。

SALUS

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